ＪＡ長野県のＡＴＭ５５０台が終日停止にシステム障害　きょう復旧の見通し（東京新聞）

2004年08月14日(土) 00時00分

　ＪＡ長野県の信用業務などを処理するオンラインシステムに障害が発生し、県内約五百五十台の現金自動預払機（ＡＴＭ）などが十三日、全面利用停止となった。システムの管理、運用を請け負う「長野県協同電算」（長野市）のホストコンピューターの部品故障が原因とみられる。十四日には復旧する見通し。

　同社によると、十二日午後六時十分ごろ、三台あるホストコンピューターと結ばれたディスク（データ記憶装置）のうち、一台の電源部品に故障が発生。十三日未明に部品を交換し機器の修復は終えたが、データの書き換えや更新作業がずれ込み、同日の運用停止を決めた。終日停止となったのは初めてという。

　システム障害の影響で、ＪＡ関連の金融機関で貯金の入出金、振込などの手続きができなくなった。信用業務のほか、ＪＡ内部の共済、購買、販売にかかわる情報処理も停止した。貯金の入出金については、緊急に現金が必要という利用者に一時的に立て替え払いをするなど、危機管理マニュアルに沿った対応をしたという。

　長野市のＪＡビル内にある県信連のＡＴＭにはシステムの故障を知らない利用者が相次いだ。取り扱い中止の張り紙を見て「参ったな」と引き返したり、本店窓口に直接問い合わせたりする姿がみられた。（中沢稔之、岩崎健太朗）

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