2004年08月14日(土) 00時00分

温泉の水道水問題 使用施設の実名公表へ （東京新聞）

　県内の有名温泉で水道水の沸かし湯を使った旅館・ホテルの営業が相次いで発覚した問題を受け、県と観光業界が官民一体で設置した県温泉対策連絡会議の初会合が十三日、県庁で開かれ、県内九十四の温泉地の実態調査に乗り出すことを確認した。　（山岸　隆）

　会議では最初に県保健・福祉・食品局担当で委員長の宮下智満理事が「温泉県・群馬として観光振興に取り組んでいる本県にとって大きな痛手。適切な対応策を検討したい」とあいさつした。

　温泉の不適正表示問題などについて協議した結果、県内の九十四の温泉地すべてを対象に、使用する源泉▽水道水などを使っていないか▽加水や入浴剤使用の有無−などについて、各温泉のある市町村と地元の観光協会、旅館組合が自主的に実態調査をする方針を確認。調査は、週明けから開始し二十五日をめどに調査結果をまとめ、公表する。

　会議終了後の記者会見で、宮下理事は温泉地にある旅館・ホテルで水道水や井戸水などを使っている施設については「温泉」の表示の有無にかかわらず、施設名を公表する考えを明らかにした。

　信頼回復に向けた取り組みでは、温泉関係者を対象にした研修の実施や、県と各観光関係団体のホームページに対応を掲載するという。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/gnm/20040814/lcl_____gnm_____000.shtml