2004年08月14日(土) 21時19分
<芦原温泉>2旅館が不当表示 福井県が一斉調査へ(毎日新聞)
福井県あわら市の芦原温泉の旅館2軒が、温泉法に基づく県の許可を得ず、科学的根拠もないのにパンフレットなどで温泉の効能をうたった不当表示の疑いがあり、県は16日から、同温泉を含む県内の温泉地69カ所すべてを一斉に立ち入り調査する。
温泉法では、温泉の掘削や利用開始などの際は県の許可が必要で、成分や効能も審査される。県によると、2軒は無許可でパンフレットなどに「芦原温泉の効能」などと掲載、不当景品類及び不当表示防止法(景品表示法)違反の疑いがあるという。
このうち1軒は、廃業した旅館から引き継いだ井戸の水と水道水を混ぜて沸かし、入湯税も徴収していた。成分を調査したことはなく、週明けに成分調査を県に依頼する。同館は「知識不足だった。指摘を受け止め、全面的に改善したい」と話した。
芦原温泉では泉源保護のため、新規掘削が実質的に認められておらず、ひそかに井戸として掘削するケースがあるという。あわら市観光協会の美濃屋征一郎会長は「一部業者がやったことで、湯量豊富な芦原温泉のイメージダウンにつながり、非常に残念。行政に厳しい対応を要望する」と話した。【兵頭和行、樋口岳大】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040814-00000083-mai-soci