2004年08月12日(木) 04時34分

藪塚、四万でも温泉偽装　群馬県、伊香保の検査実施（産経新聞）

　群馬県伊香保町の伊香保温泉の一部旅館が水道水や井戸水を沸かして「天然温泉」などと偽装表示していた問題で、群馬県は十一日、七軒の旅館・ホテルに対し景品表示法に基づき立ち入り検査を行った。同県内では新たに藪塚温泉（藪塚本町）と四万（しま）温泉（中之条町）の四軒でも温泉を使っていなかったことが分かった。
　県は、看板や案内パンフレットや効能表示で温泉と誤解される表現の有無、入浴剤の使用などについて調査を進め、経営者からの聞き取りも実施。採取した湯の成分を分析し、違反と判断した場合は経営者に改善を指示する。
　一方、新たに水道水の使用が判明したのは、藪塚温泉旅館組合に加盟する五軒のうち二軒。町は以前から二軒の水道水使用を把握していたが指導は行わず、入湯税を徴収していた。町と組合は十一日、緊急集会を開き、観光客に誤解を与えないため、組合名を「藪塚旅館組合」に変更することを決めた。
　また、四万温泉協会加盟の二軒の旅館でも温泉を使っていなかった。二軒とも年間宿泊者百人以下の個人経営の旅館で、予約客には温泉ではない旨を説明していたという。（産経新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040812-00000021-san-soci