2004年08月12日(木) 00時00分
医療事故「人工呼吸器の酸素漏れ原因」(朝日新聞・)
新発田市の県立新発田病院(関根輝夫院長)で同市内の団体職員男性(69)が7月下旬に急死した事故で、病院側は11日、記者会見を開き、原因が使用した簡易型人工呼吸器からの酸素漏れだったと発表した。この人工呼吸器は購入後約15年間、検査が行われていなかった。関根院長は「このような事態を引き起こし、患者や遺族におわびしたい」と謝罪した。
内視鏡検査中に起きた事故で、ボンベと人工呼吸器とをつなぐ耐圧ホースが劣化、空気が漏れ続けた。このため、約55分間の残量があった携帯型酸素ボンベが、44分後には0になった。担当医師らが急変に気づき心肺蘇生を行ったが、患者は約2時間後に息を引き取った。
簡易型人工呼吸器については、定期的な点検、管理を行う責任者がいなかったという。
また、警察への届け出が死亡の2日後と遅れたことに関し、関根院長は「事故の疑いはあったが、原因を十分検証してから報告しようと判断した」と弁明した。診断書に死亡原因を一時「破傷風」と記入したことについては「原因究明することを遺族に説明し、了承を得た」と話した。
(8/12)
http://mytown.asahi.com/niigata/news02.asp?kiji=6374
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