2004年08月12日(木) 00時00分
ガス警報器詐欺 余罪5県で123件(朝日新聞・)
ガス関連の団体職員を装い、「警報器の交換が必要」などと、現金をだまし取ったとして逮捕されて公判中の被告に、関東5県で余罪が123件あることがわかった。お年寄りを狙った悪質なものだけに、県高圧ガス保安協会や県警は注意を呼びかけている。
土浦署などの合同捜査班が11日発表した。今年4月に土浦市の男性(69)から現金15万円をだまし取った疑いで5月に逮捕された無職北見勝弘被告(61)=さいたま市大宮区三橋1丁目=で、余罪の被害総額は1436万円。県内では61件で、被害総額は約650万円だった。
同署によると、北見被告は、主に家族が勤めに出てお年寄りだけになる世帯の昼間を狙っていたという。被害総額で最大は51万円。だまし取った金は生活費やパチンコ代にあてていたという。
北見被告は緑色の作業服を着て、胸に自分の顔写真つきの「LPガス保安センター」と書かれたニセの名札をつけていたという。
県高圧ガス保安協会によると、これまでガス販売店を通じてチラシの配布と口頭での注意、ウェブサイトに載せるなどの対応をとってきた。担当者は「LPガス保安センターの調査員が修理代などを請求することはない。調査員が来たら、身分証明書を必ず確認してほしい」と話す。また「今後も被害が続くようなら、新たな対応策も考えなければ」としている。
土浦署でも、特に被害の多かった新治村などでは回覧板を流したりして注意を促していた。「お金のことは息子夫婦に任せてある」という言葉にも「大丈夫。お嫁さんにすでに話してるから」などの巧妙な手口もあったといい、寺門祐児副署長は「怪しいと思ったらすぐに警察へ連絡してほしい」と話している。
(8/12)
http://mytown.asahi.com/ibaraki/news02.asp?kiji=7809
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