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2004年08月12日(木) 15時32分

グループで連続オレオレ詐欺容疑 被害総額1350万円朝日新聞

 今年1月、宅配業者を使った、いわゆる「オレオレ詐欺」で、水戸市の女性から現金をだまし取ろうとして、詐欺未遂の容疑で逮捕された千葉県船橋市夏見1丁目、暴力団組員松原岳陽被告(24)=詐欺罪で公判中=ら少年4人を含む計8人が、神奈川や埼玉など5都県で計8件、被害総額1350万円に上る同様の詐欺を繰り返していたことが分かった。1日で計3件の犯行を繰り返し、計500万円をだまし取ったこともあるという。

 茨城県警捜査2課と水戸署が12日、発表した。ほかに逮捕されていたのは、いずれも無職で千葉県船橋市西習志野1丁目、小柴克久(23)、同習志野台4丁目、矢野優二郎(22)、同県八千代市村上、辻直人(22)の3被告=いずれも詐欺罪で公判中=と、同県船橋市や習志野市などの18〜19歳の少年4人=中等少年院送致=。

 水戸署によると、8人は今年1月6日から20日までの間、NTTの電話帳から年配の人によくある名前を選んで、家族がいなくなる平日の昼間を狙って、電話をかけ続けていた。「これまで手分けして1200件ほどかけた」と話しているという。

 孫を装って「暴力団の女に手を出した」、「社長の花瓶を割った」などと電話し、「明日を金を取りに行く」と話したという。「金融機関の口座の手配が面倒」といった理由から、バイク便などの宅配業者に家まで現金を取りに行かせ、千葉県や東京都内の路上や公園で、業者から直接現金を受け取っていた。「ヤミ金をしていたがもうからなくなったため、犯行を思いついた」と話しているという。

 松原、小柴両被告がだました金の半分を分け前として受け取っていたといい、中には、受け取った金でグアム旅行に行った被告や少年もいるという。

(08/12 15:18)

http://www.asahi.com/national/update/0812/023.html