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ＮＨＫ甲府放送局で、記者用パソコンやビデオカメラなどの備品や職員の私物が何者かによって持ち出され、一部がインターネットのオークションで売買されていたことがわかった。ＮＨＫは甲府署に窃盗の被害届を出すとともに、管理・監督が不十分だったとして、当時の同放送局長と放送部長の２人を１１日付で口頭による厳重注意処分とした。
同放送局によると、持ち出されたのは記者に配備されていたパソコン、プリンター、８ミリビデオ再生機、光磁気ディスクドライブなどの取材機材（計約２３万円相当）と取材謝礼用の図書カード３００枚（１５万円相当）といった備品のほか、職員の私物のビデオカメラ。
ネットオークションには、ＮＨＫのディレクターを名乗る人物が０２年４月から出品を開始していた。同放送局は昨年１月にビデオカメラを落札した人物からの通報で備品の紛失に初めて気づき、内部調査したが、ルートは特定できなかったという。
同放送局の小川幹男副局長は「ずさんな管理で備品をなくしてしまい申し訳ない。備品の再点検をするなど、再発防止を徹底したい」と話している。
(08/12 11:59)