2004年08月11日(水) 10時58分
<ネット中傷>名誉棄損の被告に異例の実刑判決確定(毎日新聞)
交通事故で死なせた高校生の両親をインターネットの掲示板で中傷したとして、名誉棄損罪に問われた東の誠被告(29)=大阪市=に対し、最高裁は10日までに上告を棄却し、ネット上の書き込みでは異例の実刑判決(懲役1年4月)が確定した。交通事故での執行猶予が取り消され、合わせて懲役3年4月の刑を受ける。
東の被告は00年4月、大阪府泉佐野市内で乗用車を運転中、府内の男子高校生(当時17歳)をはねて死なせたとして業務上過失致死罪に問われ、大阪地裁岸和田支部で懲役2年、執行猶予5年の判決を受けた。公判中の01年7月、ネット上で両親の実名を挙げて「人間のくず」などと書き込んだ。この名誉棄損罪について大阪地裁は懲役1年4月(求刑懲役2年)を言い渡し、大阪高裁も控訴を棄却。被告側が上告していた。
高校生の母親は「ネット上の言葉に亡くなった息子への憎しみが表れていた。踏みにじられた息子の名誉を回復する闘いだった」と話した。
【山田英之】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040811-00000031-mai-soci