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2004年08月11日(水) 00時00分

不当請求が激増 相談過去最高に朝日新聞・

 03年度に県消費生活センターに寄せられた相談件数が、前年より86%も増えて1万7578件に上り、過去最高だったことが同センターのまとめで分かった。携帯電話でのサイト利用などに絡み、架空の料金を請求されたという相談が異常な増え方をしているのが原因で、同センターは「不当な請求に応じないで」と呼びかけている。

 相談件数は01年度7612件、02年度9467件だった。今回で5年連続での最多記録更新。

 内容別では、「情報・通信」が前年度の1981件から約3・8倍の7618件に増え、最も多かった。利用していないはずのインターネットの有料サイト利用料を請求してくる、という内容がほとんどだ。

 次いで、「融資サービス」が前年比2375件増えて3076件。ほとんどは、ヤミ金融など金融業者らからの不当請求で、多重債務につけ込んで高額な金利を要求したり、全く身に覚えがない借金の返済を求めたりするケースだった。

 3番目は、実際には買っていない商品の代金を請求するといった「商品一般」で、前年比535件増えて796件。

 「情報・通信」「融資サービス」「商品一般」の上位三つのうち、不当請求に関する内容は9985件あり、相談件数全体の57%を占めた。

 同センターによると、こうした不当請求では、はがきや文書を送りつけるケースが多く、法律事務所や「債権回収センター」などの偽名を名乗る場合もある。差し押さえするといわれて不安になって支払ったり、子供あての請求を親が支払って被害に遭ったりしていたという。

 65歳以上の高齢者からの相談に限ると、「融資サービス」が1977件のうち263件でトップだった。29歳未満では、「情報・通信」が5694件中3641件で64%を占めた。悪質業者がお年寄りの警戒心の薄さにつけ込んだり、若者への携帯電話などの広がりを利用したりしている実態が浮き彫りになった。

 同センターは「不当請求は相手にする必要はないので、まず相談を」とチラシなどで呼びかけている。平日の午前9時〜正午、午後1〜5時、岡山市(086・226・0999)と津山市(0868・23・1247)で電話相談を受け付けている。

(8/11)

http://mytown.asahi.com/okayama/news02.asp?kiji=4773