2004年08月10日(火) 03時15分
異業種間プロジェクト 「WiLL」5年で終焉(産経新聞)
松下電器産業、トヨタ自動車など国内の大手企業五社による共通ブランド「WiLL(ウィル)」のホームページが七月末で閉鎖された。予想ほどブランド商品が売れず販売を今秋打ち切る社もあり、注目を浴びた異業種間プロジェクトは開始から五年で幕を閉じる。
ウィルは新たなマーケティング手法の開発を目的に平成十一年に始まった。若者向け商品を各社が開発して、WiLLの統一ブランドで発売。共同で広告宣伝も実施してきた。
だが、販売実績に対する評価はまちまち。シンデレラの「かぼちゃの馬車」風のデザインが話題になった小型車「WiLL Vi(ウィル・ヴイアイ)」など三車種を発売したトヨタは「爆発的ヒットというわけにはいかなかった」(広報部)と話し、今後新車発売の予定はない。
江崎グリコもチョコレートなど三商品の販売を秋に終了。松下は自転車をはじめ現行商品の販売は続けるが「今後は対応を検討する」と話している。
一方、コクヨは「これまで弱かった個人客への食い込みができた」と強調。今後も文房具の新商品を発売する。近畿日本ツーリストも秋ごろ新しいパック旅行を企画する予定で、ブランド継続に意欲的だ。(産経新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040810-00000013-san-bus_all