2004年08月10日(火) 00時00分
井戸水で「天然温泉」銭湯に公取委警告(朝日新聞・)
井戸水を沸かしただけなのに「天然温泉」と宣伝していたとして公正取引委員会は9日、スーパー銭湯2カ所を経営する福岡県二丈町の「天然の温泉村」(鹿田修史社長、7月に倒産)に景品表示法違反(優良誤認)の恐れがあるとして警告した。公取によると「天然温泉」表示での警告は全国初。
銭湯は同町松国の「松邦の湯」と同県那珂川町中原の「泉乃湯」。
調べでは、施設の看板やチラシに「天然温泉」「天然の温泉村」と書いたり、浴場内の掲示で「泉質・単純硫黄泉」として効能を並べたりしていた。しかし、いずれも井戸水で、温泉成分は検出されなかった。開業前は温泉地から温泉水を運ぶ計画だったが、途中で頓挫したという。
民間の信用調査機関などによると、同社は資金繰り悪化で7月8日に銀行取引が停止になったが、温泉の営業は続けている。同社は「警告を真摯(しんし)に受け止め、改善に努める」とコメントした。
(8/10)
http://mytown.asahi.com/fukuoka/news02.asp?kiji=6844
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