2004年08月10日(火) 00時00分
同じ大型バス、また煙/三菱ふそう製度重なる事故について説明する松江市交通局の福島信夫次長(手前)ら=松江市役所で(朝日新聞・)
先月にも後輪焼く原因不明のまま営業
松江市交通局 8日午後8時ごろ、斐川町学頭の道の駅「湯の川」で、松江市交通局の大型観光バスの左側後輪付近から煙が出ているのが見つかった。乗客39人と運転手の男性は避難してけがはなかった。このバスは、先月25日にも走行中に左側後輪が焼けており、製造元の三菱ふそうトラック・バス社が原因を調査中で、同市交通局は出火原因が特定されていないバスを営業運転に使っていた。
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左側後輪付近から煙が出た松江市交通局の大型観光バス=松江市東津田町の山陰三菱ふそう自動車販売で |
同市交通局によると、このバスは中国04総体で競技補助員を務めた県立出雲高校と県立出雲商業高校の生徒や教員を乗せ、この日午後7時20分に松江市総合運動公園を出発し、JR出雲市駅に向かっている途中だった。道の駅で降りる人がいたため停車し、ドアを開けたところ焦げ臭いにおいがし、運転手が調べると煙が出ていたという。
このバスは、先月の出火後、県警などの調べで左側後輪のブレーキドラムが焦げており、何らかの原因でブレーキがかかったままになって摩擦熱で出火したことが分かっている。しかし、ブレーキがかかったままになった原因は不明で、同社がブレーキ系統の部品を持ち帰って調査している。
山陰三菱ふそう自動車販売の園山博三総務部長は「修理して部品交換し問題はなかったので引き渡した。ブレーキの作動に問題はなかった」と言う。
先月の出火後、バスはブレーキ系統を新品に交換し、同市交通局が約30キロを試運転した。高校総体で多くの予約が入り、バスの予備がなく、今月7日から営業運転に使っていたという。同市交通局の福島信夫次長は「異常はないとのことだったので大丈夫だと思った。今後は原因がはっきりするまで問題があったバスは使用しない」と話した。
(8/10)
http://mytown.asahi.com/shimane/news01.asp?kiji=4326
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