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2004年08月10日(火) 00時00分

オレオレ詐欺、被害額昨年分越す朝日新聞・

依然とどまらず、高額ぞくぞく

 息子や警察官を名乗る電話で金をだまし取る「オレオレ詐欺」による今年上半期の被害総額が、昨年1年間の被害総額を超えたことが、県警のまとめで分かった。県内の被害総額は6月までに6835万円にのぼっている。被害額は2月以降、下降傾向にあったが、7月に入って5カ月ぶりに前月比で増加に転じ、6月の約1.7倍になった。1件あたりの被害額の高額化が鮮明になっており、県警は注意を呼びかける。


7月時点 件数は昨年の半数強

 今月5日には、2件で約2800万円の被害が相次いで発覚した。草加市の主婦(36)が、県内の被害としては過去最高額の計1445万円をだましとられ、長瀞町の女性(72)は1週間にわたって計7回、金を振り込み続け、計1350万円の被害にあった。

 同2日にも、都幾川村の女性会社員(43)が200万円を、翌3日には桶川市の主婦(43)が300万円をだまし取られた。いずれも「ご主人が妊娠した女性と事故を起こした。示談金として499万円振り込んで」という警視庁の警官を名乗る男の電話でだまされ、同一犯の可能性が高い。

 先月23日にも、さいたま市の無職女性(71)が、約960万円をだまし取られた。夫役や息子役の犯人が泣きわめいて声色をわかりにくくさせ、まず高い金額をふっかけた後、「とりあえず用意できる額を」と減額を許すなど、手口もより巧みになっている。

 6月の1件あたりの平均被害額は約155万円だった。2月に8145万円だった被害総額は6月一気に増え、集計中の7月分もほぼ同じ水準という。今年上半期の被害件数は230件、被害総額は2億9355万円。件数は昨年1年間の半数強にもかかわず、被害額は7月中に昨年の年間総額3億1766万円を上回った。

 県警は不自然な振り込みをしようとしている人に声をかけてもらうなど、金融機関の協力も求めているが、被害は後を絶たない。

 県警幹部は「事故の後すぐ示談になったり、警察官が振り込みを指示したりすることはない」と話している。

(8/10)

http://mytown.asahi.com/saitama/news02.asp?kiji=5705