2004年08月09日(月) 22時35分
伊香保温泉の不当表示、群馬県が立ち入り調査の方針(読売新聞)
群馬県伊香保町の伊香保温泉で、一部のホテル・旅館が水道水などの沸かし湯を使いながら、「天然温泉」と受け止められるような表示や宣伝をしていた問題で、同県は9日、不当景品類及び不当表示防止法に基づく立ち入り調査を行う方針を決めた。
同町などは同日、記者会見し、55軒の旅館・ホテルのほぼ半数が1996年まで水道水などの沸かし湯を使い、「温泉」と称していたことを明らかにした。大半は97年以降、新たに見つかった源泉を引いていた。
また、関口俊二町長は、妻が社長を務める旅館もかつては水道水の沸かし湯を使い、97年に新たな源泉を導入後、今年8月初めまでこの源泉に入浴剤を入れていたことを明らかにした。町議会の現議長と元議長が社長を務めるホテルでも同様に入浴剤を使っていた。
同町などの説明によると、源泉「黄金(こがね)の湯」は400年以上前から使われてきたが、引湯権は限られ、約30軒以外は水道水などを沸かして浴場などに使っていた。97年に新たな源泉の「白銀(しろがね)の湯」の利用が始まり、多くは移行した。
関口町長は「伊香保ファンに多大な迷惑をかけ、期待と信頼を裏切った。ただただ、おわびしたい」と話している。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040809-00000515-yom-soci