2004年08月09日(月) 19時02分
水道水沸かし「伊香保温泉」=無色透明、区別できず−「加入金払えず、申し訳ない」(時事通信)
400年の歴史を誇る群馬県の伊香保温泉で、一部のホテルや旅館が、水道水や地下水を沸かしただけの湯を伊香保の「天然温泉」とする表示をしていたことが9日、分かった。
伊香保町には、昔からある茶褐色の「黄金(こがね)の湯」と、最近になって利用され始めた無色透明の「白金(しろがね)の湯」の2種類があり、問題となったのは、「白金の湯」。無色透明なため、沸かした水道水と見分けがつかないという。
疑惑のホテル・旅館は計7軒。うち1軒のホテルは「白金の湯は量が少なく、分けてもらえないのでしょうがなかった。こちらも商売だから」と語気を強めたが、誤表示を認めた。同様の別のホテルは「うちは『伊香保温泉』の名前は使っているが、露天温泉には、地下水を沸かしたという意味の『沸水(ゆうすい)』と表示している。カウンターなどでも『温泉』の表示はないので問題はない」と反論した。
別の旅館は「(白金の湯を分配する)協同組合に加入するには数百万円もかかり、その後にも源泉の湯を引き続けるのに金がかかる。お金がなく、加入できなかった。お客様には申し訳ないことをした」とありのままを話した。 (時事通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040809-00000632-jij-soci