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2004年08月07日(土) 10時33分

輸血でHBV感染の疑い 日本赤十字社朝日新聞

 白血病の治療のため輸血を受けた70歳代の女性が今年4月、輸血が原因でB型肝炎ウイルス(HBV)に感染して死亡した疑いがあることが7日、わかった。同じ献血者の血液から作られた輸血用の血液はほかに5本出荷されていたが、保管してあった検体からウイルスは見つからなかったという理由で、日本赤十字社は回収はしなかった。HBVはごくわずかでも感染する恐れがあり、厚生労働省は同様のケースがないか調べるよう、日赤に指示した。

 女性は昨年10月から今年1月までに、計37本の輸血を受けた。いったんは回復し退院したが、3月の検査でHBV感染が判明。病院側は「輸血が原因で感染した可能性がある」と日赤に連絡した。

 日赤は37本の元になった複数の献血者の保管検体を再検査したがウイルスは見つからず、同じ献血血液から作られた5本の血液製剤は回収しなかった。女性が死亡したとの連絡を受け、8月に再び調べたところ、5本ともすでに使われていたことがわかったという。

 日赤は15日から、ウイルスが混じった可能性がある輸血用血液は回収し、すでに輸血されている場合は患者の健康状態を調べる対策をとることを決めている。

(08/07 10:33)

http://www.asahi.com/national/update/0807/010.html