2004年08月06日(金) 05時16分
「おれおれ」被害は58億円 プリペイド携帯など悪用(共同通信)
知能犯罪急増の最大の要因となった「おれおれ詐欺」は、上半期だけで未遂を含め6284件発生。昨年1年間の件数に近く、被害額約57億8000万円は昨年1年間の約43億2000万円を大きく上回った。
所有者の特定が困難なプリペイド携帯電話や他人・架空名義の預貯金口座などが、大半の犯行で“道具”として使われており、警察庁幹部は「何らかの規制が必要ではないか」と指摘している。
詐欺に使う、うその理由別では「交通事故の示談金」が3019件(全体の48・0%)、「借金返済」が2164件(同34・4%)、「妊娠中絶費用」が394件(同6・3%)。1件当たりの被害額は昨年の約100万円から約157万円に上昇した。
摘発されたのは537件、133人で、既に昨年の179件、58人の2倍以上に増加。一度だました相手を繰り返し狙うなど犯行が悪質化しているという。
電話などで架空の事実を告げて金をだまし取る「架空請求詐欺」も急増。「恐喝」の手口も合わせ、被害額は約16億6000万円。融資を申し込んできた人から保証金名目に金をだまし取る「融資保証金詐欺」も約10億5000万円の被害があった。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040806-00000013-kyodo-soci