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2004年08月06日(金) 05時01分

今年上半期 警察庁まとめ 急増 オレオレ詐欺/外国人検挙者/児童買春も…産経新聞

 今年六月までの上半期に全国の警察が認知した刑法犯は百二十七万七千八百七十二件で、年間を通して八年ぶりに減少した前年同期と比べて六万八百七十五件(4・5%)減と二年連続で減少したことが五日、警察庁のまとめで分かった。ひったくりなどの街頭犯罪は減少したが、来日外国人の検挙が年間で過去最多を記録した前年を上回るペースで、オレオレ詐欺も急増、依然として厳しい治安状況だ。
 認知件数は減少したが、検挙件数は三十一万四千三百七十八件で前年同期比二万三千九百六十六件(8・3%)増、検挙率も24・6%と2・9ポイント増えた。街頭犯罪の認知件数は、自動販売機ねらい六万千二百九件(前年同期比21・0%減)▽車上ねらい十七万四千九百八十七件(同18・7%減)▽ひったくり一万九千六百五十三件(同18・1%減)−などで大幅に減少。
 殺人や強盗といった凶悪犯の認知件数は、六千六百四十二件(同1・2%減)と微減。しかし、この十年間で比較すると、平成七年(三千二百三十五件)の二倍以上の高水準で推移している。
 一方、オレオレ詐欺の発生は六千二百八十四件(既遂三千六百九十件)で、昨年一年間の発生件数(六千五百四件)とほぼ同じ。一件当たりの被害額は、昨年が九十九万九千八百三十一円だったのに対し、今年上半期は百五十六万七千五百十六円と増加している。
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 来日外国人の検挙件数は一万七千百六十二件(前年同期比37・2%増)、検挙者は四千二百六十九人(同6・2%増)と年間で過去最多を記録した前年の同期を上回った。検挙者のうち、全体の半数を超える二千百七十三人が中国人だった。
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 少年の検挙者は六万二千四百五十八人(同1・1%減)。成人を含めた全刑法犯に占める割合は33・8%と三年連続で減少、上半期の記録が残る昭和五十四年以降で最低となった。殺人や強盗など凶悪犯は八百九人(同26・7%減)、街頭犯罪は一万四千三百六十七人(同10・8%減)。
 一方、喫煙や深夜徘徊(はいかい)といった不良行為少年の補導は六十五万六千七百八人(同14・3%増)で上半期の記録を取り始めた平成十年以降で最高だった。
 児童買春・児童ポルノ法違反事件の検挙は九百八件(同6・2%増)で、被害児童数は八百六十八人(同24・2%増)と性犯罪に巻き込まれるケースも増加した。
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 出会い系サイトに関係した事件の検挙件数は七百八十五件と、前年同期(七百八十一件)とほぼ同数。児童買春事件は三百七十一件と、前年同期より四十五件の大幅増となった。被害者は六百二十五人で、十八歳未満の少女が四百九十六人と全体の約八割。女子高校生が二百二十一人、女子中学生が百八十二人、女子小学生が一人だった。(産経新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040806-00000020-san-soci