2004年08月06日(金) 23時40分

違法駐車も事故原因、運転手にも賠償命令…女児死亡（読売新聞）

　埼玉県川口市で２００１年９月、自転車で違法駐車のトラックを避けようとした同市宮町の小学３年生、山崎愛理さん（当時８歳）が、対向してきたフォークリフトにはねられ死亡した事故で、母親の照子さん（３７）がトラックとフォークリフトの運転手に約７０００万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が６日、さいたま地裁であった。

　山崎まさよ裁判長はトラックの違法駐車と事故との因果関係を認め、運転手２人に連帯して計約３４９０万円を支払うよう命じた。判決で、山崎裁判長は「フォークリフト運転手の前方不注視と、トラック運転手の違法駐車が一体となって事故が発生した」と指摘、２人の運転手の過失が重なったことが事故原因と認めた。

　この事故で、トラック運転手は検察審査会の不起訴不当の議決を経て車庫法違反の罪で略式起訴され、罰金２０万円の刑が確定。フォークリフトの運転手は、業務上過失致死容疑について不起訴処分になっている。

　判決後、照子さんは「違法駐車の車両と事故との因果関係が認められてよかった。２度と同じような事故が起きないように、違法駐車がなくなってほしい」と話した。（読売新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040806-00000214-yom-soci