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2004年08月06日(金) 17時35分

偽装ブロッコリー、静岡から広島まで11府県に流通朝日新聞

 大阪市の第三セクター「大阪港埠頭(ふとう)ターミナル」による産地偽装事件で、02年3月ごろに偽装されたとされるブロッコリー約30トンの出荷された地域が、荷主の青果輸入販売会社「ローヤル」(本社・京都市)の内部調査でわかった。同社を通じて静岡から広島までの11府県に出回り、約5トンは直接大手スーパーに流通。ほかは青果卸会社などを通じて販売店に出回っていた。一連の青果産地偽装で、偽装された疑いのある商品の流通先が明らかになったのは初めて。

 ターミナル社は02年3月ごろ、下請けに指示し、米国産ブロッコリーの箱に中国産を混ぜる偽装をさせていたとされ、大阪府警が不正競争防止法違反(虚偽表示)容疑で捜査している。同社によると、この偽装工作に使われたブロッコリーの大半は、ローヤルが荷主だったという。

 ローヤルによると、偽装の疑いのある商品が出荷された地域は、静岡、愛知、岐阜、滋賀、京都、奈良、大阪、和歌山、兵庫、岡山、広島の計11府県。同社からは直接大手スーパーなど量販店に出荷されるルートと、卸・販売会社を通じて量販店や青果商店に至るルートがある。今回の出荷先は大手スーパーが1店で、青果卸・販売会社などが21店だった。

 ローヤルは、偽装が発覚した7月下旬、弁護士を交えた危機管理委員会を発足させ、社員の関与の有無も含めて調査を進め、同時に伝票などをもとにターミナル社から当時流通した疑惑の商品の出荷先の確認を進めている。(08/06 17:35)

http://www.asahi.com/national/update/0806/025.html