2004年08月06日(金) 03時06分
<サイバー攻撃>政府機関HP妨害 内閣官房が事前警告(毎日新聞)
首相官邸や警察庁など政府8機関のホームページがサイバー攻撃に遭い、閲覧が一時的に妨害された問題で、内閣官房情報セキュリティ対策推進室が事前に、各官庁に攻撃を警告していたことが分かった。
今月1日と3日、8機関のサイトに大量のデータが送られ、閲覧を妨害された。この方法によるサイバー攻撃はDoS攻撃と呼ばれる。
同室によると、中国のハッカーサイトに各官庁のアドレスなど「攻撃予告」とも取れる記載があり、7月31日に警告した。DoS攻撃への対策としては、サーバーや回線の容量を増やす方法もあるが、費用がかかるため、攻撃を受けてから通信を遮断したという。
同室は攻撃の発信元が偽装されているため、「中国のハッカーが攻撃したという直接的な証拠はない」としている。
政府機関へのサイバー攻撃は00年に科学技術庁、総務庁(当時)などのホームページが「日本人はアジアの恥」などと書き換えられ、中国人ハッカーが犯行声明を出したケースがある。
【柴沼 均】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040806-00000009-mai-soci