2004年08月05日(木) 03時25分
三菱ふそう また不具合20件発覚(産経新聞)
三菱ふそうトラック・バス製大型車の部品「クラッチハウジング」の欠陥問題で、同社が「不具合情報はなかった」としていた時期に、実際は部品の亀裂や破断など二十件の不具合があったことが四日、分かった。うち八件は路上で故障する極めて危険なケースだった。新たな「情報隠し」とも受け取れ、同社の体質が改めて問われそうだ。
同社は今年五月末、クラッチハウジングの欠陥について国土交通省にリコールを届け出た。過去十五年間の不具合情報は六十七件で、昨年九月上旬からリコール届け出までの約九カ月間については、「(販売会社から届く商品情報連絡書によると)不具合情報はなかった」と説明していた。しかし、リコール届け出以降は部品が破断するなどのケースが報告されたため、「不自然ではないか」と指摘されていた。
今回、同社側が昨年九月から今年五月にかけての販売会社に対するクラッチハウジング出荷状況を調べたところ、計三十四個を確認。八個は路上故障による交換用で、半数が全周破断していた。
塩沢秀幸品質・技術本部長は「別の角度から調査したところ、新たなケースが出てきた。隠蔽(いんぺい)してきたわけではない」と釈明した。
一方、三菱ふそうは同日、燃料装置や電気装置の不具合など三件のリコールを新たに届け出た。「キャンター」「ファイター」「ローザ」など約四万六千台が対象。(産経新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040805-00000022-san-soci