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フランスの高級ワイン生産者が、遺伝子を組み換えたブドウ樹や酵母の使用に反対の声を上げている。長年にわたってブドウ畑ごとに育まれた多様で独特の味わいが脅かされかねない、というのが反対の理由だ。
仏政府は安定生産のために、遺伝子を組み換えたブドウの苗木を用いて病気への耐性が強いブドウ品種を作る実験を、東部アルザスにある国立農学研究所で年内にも始める計画だ。
豪州や南米など新興産地のワインが大量生産と醸造技術の向上によって市場で躍進。フランスワインの地位を脅かしているという危機感が背景にある。
この計画の中止を求めているのは、シャトー・ラトゥールやドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティといった最高級ワインを含む約400のワイン生産者の団体。
「遺伝子組み換えブドウの使用はブドウの多様性を損なう。影響の程度は予見できないうえ、いったん始まれば取り返しがつかない」という。環境や健康への影響の懸念がぬぐい去られていない技術の導入で、ブランドイメージが落ちるという心配も強いようだ。
(08/05 13:20)