2004年08月05日(木) 15時34分

「ヤミ金」被害２２２億円　上半期、暴力団関与は３割　警察庁（産経新聞）

　今年六月までの上半期に、「ヤミ金融」に関係した事件で全国の警察が検挙した件数は二百五十四件、検挙者は五百十六人となり、いずれも統計を取り始めた平成二年以降で最多となったことが五日、警察庁のまとめで分かった。
　「ヤミ金融」の被害者数は約二十万三千人、被害額は約二百二十二億四千万円に上り、こちらも統計を取り始めた八年以降で最多となった。暴力団が関与した事件の検挙件数は七十三件で、全体の約２９％を占めた。
　罰則を強化し、無登録業者を摘発しやすくした「ヤミ金融対策法」が今年一月に全面施行。同法違反では、十六件二十四人を摘発。内訳は「無登録業者の広告と勧誘」が十四人、「違法な取り立て」が九人、「違法な高金利の要求」が一人。
　警察庁は「摘発増加は、昨年九月から全国の警察で取り締まりを強化してきた成果」と分析。警視庁や愛知県警などでの相談件数はピーク時から六−九割減り、「ヤミ金融の全体的な被害実態は、最盛期より沈静化している」とみている。（産経新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040805-00000030-san-pol