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2004年08月04日(水) 00時00分

オレオレ詐欺や架空請求の被害朝日新聞・


 県内で、オレオレ詐欺や架空請求、インターネット・オークション詐欺といった知能犯罪の被害が急増、6月末までの半年間で60件、被害額7657万円にのぼり、被害額が昨年1年間(4241万円)の倍近くになったことが県警の調べでわかった。手口は、電話で警察官になりすましたり、実在の家族の名前を名乗るなど、巧妙になり悪質化。1件当たりの被害額も増えているという。県警は「電話やメールで請求されてもすぐに現金を振り込まず、必ず家族に確認し、不審な時は警察に相談して」と呼びかけている。

 上半期の被害の内訳は、オレオレ詐欺が29件4033万円、架空請求が12件2352万円、事業資金融資などの名目による保証金詐欺が7件1150万円、インターネット・オークションによる詐欺が12件122万円。昨年1年間はそれぞれ19件2225万円、15件987万円、19件860万円、17件170万円だった。オレオレ詐欺の半年間の被害額は、昨年1年間の1.8倍になった。被害者は50代、40代、70歳以上がやや多いものの、20歳以上の各年齢層の男女に広がっている。

 オレオレ詐欺では、交通事故の示談金を狙うケースなどが特に巧妙だ。ある事例では、「県警交通課の○○です」と語り始め、「おたくの息子が事故を起こし…」と架空の交通事故で車の修理代などを要求する。電話口には複数の人物がおり、「被害者の夫です」「自動車会社の者です」と関係者を名乗ってだますという。

 また、家族の名前を語って「借金を返済したい」と現金振り込みを求めるケースも目立ち、「声が違う」と指摘すると「かぜをひいている」とだます。オレオレ詐欺の被害最高額は524万円。

 また、脅し文句を使う「オレオレ恐喝」では、女性が泣き声で娘の名を名乗った直後、男の声で「お前の娘が組長の車にぶつかった。300万円用意できないと娘の服を脱がす」などと金を要求した事例があったという。

 架空請求では、郵送されてきたパソコン通信関係の請求書の電話番号に電話すると「金を払わないと訴えられますよ」などといって金をだまし取る。一度支払うと繰り返し請求され、1千万円以上だまし取られたケースもあったという。

 県警は、被害、予防の相談をはじめ、犯人の口座の凍結や検挙ができるよう、口座番号や連絡先などの情報提供も求めている。警察安全相談電話は0776・26・9110。


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http://mytown.asahi.com/fukui/news02.asp?kiji=4030