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2004年08月03日(火) 00時00分

他人のアドレスも送信 慶応大の集団結核予防情報教えるつもりが… 東京新聞

 横浜市港北区の慶応大理工学部で起きた集団結核で、横浜市の港北福祉保健センターの女性職員(32)が、結核の疑いが強い感染者六十五人に発症を抑える予防内服について電子メールで連絡した際、全員のメールアドレスが分かる形で送信していたことが二日、分かった。

 本来なら本人以外の送信者が分からないBCC(ブラインド・カーボン・コピー)を使用して送信すべきだったが、女性職員はパソコン操作に詳しくなかったという。送信する際には別の男性職員(37)に聞きながら行っていたが、男性職員はBCCについて教えることを忘れていたとしている。

 同大学では五月から六月にかけ結核の集団感染が判明し、感染者が百二十四人に上ることが明らかになった。

 同センターは、結核と断定しないものの感染の疑いが強い百十八人に対し、予防内服を続けるように指導していた。同センターは、メール受信者全員に連絡を取り、謝罪とメールの削除を依頼。「個人情報保護が求められている中で申し訳ない。パソコンについての職員研修を徹底したい」としている。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/kgw/20040803/lcl_____kgw_____002.shtml