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NHK(日本放送協会)岡山放送局の元放送部長が99年春、架空の飲食代の請求書を偽造するなどして計約90万円を着服したとして、懲戒免職になっていたことが2日、わかった。同局は「着服金を全額返済しており、協会として最も重い処分にしている」として事実関係を公表せず、刑事告訴も見送っていた。
同局によると、元放送部長は96年2月ごろから97年12月ごろの間、実在しない飲食店2軒からの請求書を偽造し、複数回にわたって、局から金融機関の店の架空口座に金を振り込ませていた。
98年、局内の職員の内部告発で発覚。元部長も着服していたことを認め、99年4月に懲戒免職になった。着服金の使途について同局は「特定できなかった」としている。
元部長は95年6月、岡山放送局では局長、副局長に次ぐポストの放送部長に着任。98年6月に衛星放送局(東京)の副部長に異動した。着服の発覚が異動の前か後かについて同局は「不明」としている。
NHK岡山放送局の小池不二男副局長は「受信料で支えられているNHKで、不正に公金が支出されたのはあってはならないこと。心からおわび申し上げます」と話している。
NHKでは先月、放送総局の元チーフプロデューサーが「紅白歌合戦」などの番組構成料の名目で、計4800万円余りを不正に支出していたことが発覚。このチーフプロデューサーを懲戒免職とし、不正支出先となったイベント会社社長とともに詐欺の疑いで警視庁に告訴状を出している。
(08/03 08:26)