2004年08月03日(火) 22時13分
<住基ネット>人格権の侵害などで西東京市を市民が提訴(毎日新聞)
住民基本台帳ネットワークシステム(住基ネット)の運用に伴い11けたの住民票コードを市民につけたことは人格権やプライバシー侵害に当たるとして、西東京市民約100人が5日、同市を相手取り、慰謝料計約1000万円(1人当たり10万円)を求める国家賠償請求訴訟を東京地裁に起こす。5日は住基ネット稼働から3年目にあたる。弁護団によると、国や都道府県に住基ネットの運用差し止めなどを求める訴訟は全国各地で起きているが、市町村に慰謝料を請求する大規模な訴訟は初めて。
住民側は、住民票コードをつけることで(1)個体番号がついた家畜や工業製品などと同じ扱いにするのは人格権の侵害(2)分散している個人データを集めて利用できる可能性が高まり、プライバシー侵害の危険性を著しく高める——などと指摘。これらの問題認識を欠いた市の対応で精神的苦痛を受けたと主張する方針。
弁護団は「訴訟を通して、住民を守る立場にある市が住基ネットについて真剣に議論し、最善の選択をしてほしい」と話している。
同市市民課は「訴状を見ないと何ともコメントできない」と話している。【西田進一郎】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040803-00000116-mai-soci