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02年度中に全国の自治体などに寄せられた公害への苦情は9万6613件で、過去最多だった前年度をさらに1.9%上回ったことが03年度公害等調整委員会年次報告(公害紛争処理白書)で明らかになった。大気汚染や悪臭などは減る一方、廃棄物の不法投棄が1割以上増えているのが際だっている。
72、73年ごろに9万件近くあった苦情件数は、95年度には約6万件まで減ったが、その後急増している。件数の内訳で最も多いのは大気汚染で約2万7000件。これに騒音、悪臭、水質汚濁、振動、土壌汚染、地盤沈下を加えた「典型7公害」で全苦情の70%近くを占める。七つのうち騒音が前年度より5.1%増えた以外は、減少した。
一方、典型7公害以外の苦情の半数近くを占める廃棄物の不法投棄は5年間で3倍以上に増えて約1万4000件。粗大ごみや建設廃材への苦情が多い。家電リサイクル法の施行などで、大きなごみの処分に費用がかかるようになり、業者や住民による不法投棄が増えたためとみられる。
都道府県別では、埼玉県が9245件で最も多く、次いで東京が8326件。人口10万人あたりでは群馬県が143.5件で最多となっている。(08/03 10:40)