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大阪市の第三セクター「大阪港埠頭(ふとう)ターミナル」(大阪市)による野菜産地偽装事件で、大阪府警が任意で事情を聴いた当時の同社青果営業課の課長ら3人が調べに対し、違法性の認識があったことをいずれも認める供述をしていることがわかった。ブロッコリーの偽装があったとされる02年3月は雪印食品(解散)の牛肉偽装事件が発覚した直後。府警はこうした背景にも注目し、不正競争防止法違反(虚偽表示)容疑での立件へ向けて捜査している。
生活経済課の調べでは、3人は聴取に対し「野菜の産地を偽ることは、違法だということは知っていた」などと供述したという。実際の偽装については、営業主任が下請けの包装・加工会社「オー・エス・サービス」(大阪市)の作業員に直接指示したとされる。
府警は、ターミナル社が発覚時に追及を免れる目的で、下請けの立場のオー社を利用した疑いが強いとみている。
これまでの調べでは、ターミナル社の青果営業課長(53)と課長代理(46)、営業主任(35)=いずれも当時=は02年3月、同社加工場内で、段ボール箱計約1500個から米国産ブロッコリー計約1万2000束を抜き取り、代わりに中国産を混ぜて荷主に出荷した疑いが持たれている。(08/01 09:25)