2004年07月31日(土) 00時00分

偽ブランドヤミ市摘発 年会費と参加料徴収 （東京新聞）

　偽ブランド品のヤミ競り市場を主宰し、商標法違反（販売譲渡）容疑で三十日に再逮捕された東京都足立区鹿浜六、雑貨商小桝利康容疑者（７１）は、売買に参加する会員から年会費一万円、参加料一回千円を徴収していたほか、売り上げの一割を“場代”として受け取っていたことが、県警生活経済課などの調べで分かった。ヤミ市場は今月に入って週一回と頻繁に開催され、最高で一日に百五十万円を売り上げた。県警は金の流れと偽ブランド品が持ち込まれた経緯を追及する。

　ヤミ競り市場は「ふれあい市場」の名称で、小桝容疑者の住む貸倉庫で昨年十月ごろから開催。競りに出品される品物の三−四割が、会員が持ち込む偽ブランド品だった。競りは小桝容疑者が仕切り、会員の雑貨商や衣料品店主は、同容疑者が口コミで募っていた。

　小桝容疑者は通常、この貸倉庫の前で露天で雑貨を販売しており、ヤミ競り市場は開催が知られないよう、シャッターを閉めた倉庫の中で、午後三時ごろから同七時ごろまで行っていたという。

　ルイ・ヴィトンジャパン（東京都港区）広報室は「偽ブランド品による被害は増加しており、ブランドイメージの損失は大きい」と県警の摘発を歓迎している。警察庁によると、昨年の偽ブランド商品にかかわる検挙件数は百五十九件。おおむね増加傾向にあるという。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/stm/20040731/lcl_____stm_____000.shtml