知人から法定超す利息多摩署巡査部長　出資法違反容疑（東京新聞）

2004年07月31日(土) 00時00分

　知人に貸した金を返してもらう際、法定を超える利息を受け取ったとして、県警監察官室は三十日、出資法違反（高金利）の疑いで、多摩署地域課巡査部長（５５）を横浜地検へ書類送検し、同日付で減給百分の十、三カ月の処分とした。

　調べでは、巡査部長は知人の五十代の会社役員女性＝川崎市宮前区＝に百五十万円を貸し、昨年十月三十一日と十一月十一日の二回にわたり、法定を超える計五十万円の利息を受け取った疑い。

　監察官室によると、巡査部長は十三年前、女性が遺失物届を川崎市内の交番へ提出した際に応対。以来、親切な応対に感謝した女性が、何かと相談をしていた。

　やがて女性が「たくさん土地を持っており、固定資産税を払うのが大変」と借金を申し込むようになり、何度か金を貸した。今回、女性から「百五十万円貸してくれれば、二十五万円の利子をつける。返却が遅れたら二倍にして返す」と言われて貸したが、期日に間に合わなかったため、二倍の利息を受け取った。

　巡査部長は「結果的に欲に走ってしまった。県民の信頼を裏切り、申し訳ない。退職し責任をとる」と反省し、すでに退職願を提出した。矢沢正人・監察官室長は「警察官としてあるまじき行為で遺憾。職員への指導をさらに徹底し、再発防止に努める」と話している。

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