2004年07月31日(土) 16時20分
栃銀支店長らに感謝状 「おれおれ詐欺?」と自宅訪れ説得−−宇都宮南署 /栃木(毎日新聞)
「おれおれ詐欺」と気付かず、孫を装った男の口座に現金を振り込もうとした宇都宮市内の男性(72)の被害を未然に食い止めたとして、宇都宮南署の相馬良博署長は30日、栃木銀行雀宮支店の諏訪英雄支店長(52)と加藤哲男・預金係長(49)の二人に感謝状を贈った。
男性宅に27日午後、男から「知人の連帯保証人になった」と泣きながら電話があり、男性は同行の窓口で現金約240万円を振り込もうとした。しかし、受取人の電話番号がないなど不審な点が多かったため、加藤係長が「おれおれ詐欺ではないか」と直感して男性に注意するよう声をかけたが、男性は怒って帰ってしまった。その後、諏訪支店長と加藤係長らが何度も男性宅を訪ねて説得し、男性は孫と連絡をとって、詐欺だと分かったという。
諏訪支店長は「お客様の資産を守るのも銀行の大切な任務で、未然に防げて本当によかった」と話していた。
同署刑事課によると、おれおれ詐欺は今年に入って県内で計187件発生し、被害額は1億2000万円に上るという。【田後真里】
7月31日朝刊 (毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040731-00000052-mailo-l09