2004年07月30日(金) 00時00分

中国製ダイエット食品摂取の女性死亡 国内未承認、岩手県など回収 （東京新聞）

　国内未承認の医薬品成分「シブトラミン」を含む中国製ダイエット用健康食品「Ｖ・Ｌ２１（ヴィーナスライン２１）」を摂取していた岩手県内の女性（３０）が今月四日に死亡していたことが二十九日、分かった。同県などが発表した。このダイエット食品と女性死亡の詳しい因果関係は不明だが、宮城・岩手両県は薬事法に基づき、同食品を輸入販売していた仙台市の業者などに販売中止と回収を指示した。

　岩手県環境保健研究センターが検査した結果、Ｖ・Ｌ２１からは一カプセル当たり〇・一四−〇・八六ミリグラムのシブトラミンが検出された。シブトラミンは海外では肥満症治療の医薬品として承認されているが、国内では未承認で、血圧上昇や心拍数増加などの副作用があるという。

　仙台市青葉区の輸入業者「ランドエース」は二〇〇一年秋ごろから輸入を開始。宮城県や岩手県などのエステサロンなど約三十社を代理店として販売していたほか、インターネットでも販売していた。同社は「今年二月から約一万数百箱を販売した」としており、宮城県などが調査している。

　中国製ダイエット食品をめぐっては、〇二年に、六十代の女性が中国から個人輸入した「御芝堂減肥嚢（おんしどうげんぴこうのう）」を服用し、約二カ月後に死亡したケースなどがある。

※〓は「月」へんに「交」

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20040730/mng_____sya_____007.shtml