悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2004年07月30日(金) 00時00分

出会い系で3億超?詐取 神奈川県警、業者捜索 東京新聞

 「無料」をうたった携帯電話の出会い系サイトに接続した利用者に「年会費が必要」と請求し、現金を振り込ませていたとして神奈川県警生活経済課と少年課、鎌倉署などは二十九日、詐欺の疑いで、横浜市瀬谷区のサイト管理業者の事務所など計二十数カ所を一斉に家宅捜索した。被害者は全国で数千人、被害総額は三億円に上るとみられる。全国的に多発している出会い系サイトやアダルト番組の情報料をめぐる詐欺事件の摘発としては最大規模。同県警は暴力団や暴走族関係者らが関連する組織的な犯行の可能性もあるとみて押収資料を分析、事件の全容解明を目指す。

■振込先に組関係も

 調べでは、この業者は「日本グローバルシステム」の名称で事務所を設置し、複数の出会い系サイトを管理。サイトでは「全サービスを無料で受けられます」などとだまして、会員登録を勧め、その後「登録は無料だが、年会費が必要」などとメールや電話で年会費を請求。昨年十二月から今年二月にかけ、神奈川県平塚市の男性(26)ら三人から現金計十五万五千円を振り込ませて、だまし取った疑い。県警はこの業者が振込先に指定していた四つの銀行口座に、北海道から沖縄県まで約千五百人から約五千万円が振り込まれているのを確認している。

 振込先の口座はほかにも多数あり、一方で、利用していないのに料金を請求する「架空請求」などの手口でも犯行を重ねていたとみられ、同県警は被害総額は三億円を超えるとみている。

 また、四口座のうちの一つは神奈川県に住む暴走族メンバーの少年が開設した口座だった。

 少年は県警の調べに「(暴走族の)リーダーから銀行口座を開設するように言われた。リーダーは、暴力団関係者に銀行口座を百以上開設するように指示されたらしい」と話しているという。

 県警はこの暴走族のメンバーの銀行口座十五口座がサイト業者に渡っていることも確認しており、その経緯についても調べを進める。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20040730/mng_____sya_____008.shtml