2004年07月30日(金) 18時36分

＜大阪＞産地偽装で大阪市３セク会社を強制捜査（朝日放送）

大阪市の第３セクターによる野菜の産地偽装問題で、大阪府警はけさ、不正競争防止法違反の疑いで強制捜査に踏み切り、関係先を家宅捜索しました。

午前９時半、大阪府警の捜査員６０人が大阪市港区の「大阪港埠頭ターミナル」など関係先５カ所の一斉捜索に着手しました。ターミナル社は、２００２年３月ごろ当時の青果部門の課長ら３人が下請け会社に指示し、アメリカ産ブロッコリーを中国産にすり替えて出荷した、不正競争防止法違反の虚偽表示の疑いがもたれています。ターミナル社はこれまで、倉庫で保管中のアメリカ産が傷んだため元課長らが部長と相談して偽装したと説明していますが、当時の部長は関与を否定しています。大阪府警は、きょうの捜索で、伝票などの書類をダンボール箱にして２００箱以上分押収していて、入荷から出荷までの間に偽装がどのように行われたのか解明をすすめる方針です。

また近畿農政局は、きょうブロッコリーの荷主である京都市の青果商社に対し、ＪＡＳ法にもとづく立ち入り検査に乗り出しました。荷主に対する行政の検査はこれが初めてです。検査後に会見した社長は「自分たちで調査したところ、会社として偽装を指示した事実は全くない」と話しました。（朝日放送）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040730-00000007-abc-l27