2004年07月30日(金) 19時48分
「公示送達手続きを悪用」 無罪の男性に慰謝料命じる(共同通信)
女性を脅したとして脅迫罪で起訴され、無罪判決が確定した札幌市の男性(35)が「虚偽の被害届で逮捕され精神的苦痛を受けた」として、被害者とされた女性に300万円の損害賠償を求めた訴訟の差し戻し審判決が30日、札幌地裁(奥田正昭裁判官)であった。
奥田裁判官は、「被告の転居先が不明の場合に訴状を本人に送る代わりに裁判所に掲示する公示送達の手続きを男性が悪用した」と認定。女性を法廷に出られないようにして「反論の機会を封じた」とする女性の反訴請求を一部認め、逆に男性に約116万円の慰謝料の支払いを命じた。
男性の賠償請求については「女性が虚偽の被害申告をしたとは認められない」などとして棄却した。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040730-00000217-kyodo-soci