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埼玉県警は３０日、偽ブランド品を扱う競り市を開き、小売業者らに販売したとして、東京都足立区鹿浜６丁目、雑貨商小柳利康（７１）、同墨田区立川４丁目、雑貨商仲村光義（４２）の両容疑者を商標法違反の疑いで逮捕した、と発表した。県警によると、偽ブランド品を扱う競り市は各地にあるとみられるが、摘発は今回が初めてという。
生活経済課と吉川署の調べでは、２人は昨年１０月から同１２月にかけ、小柳容疑者が主催する競り市で、ルイ・ヴィトンの商標に似たマフラーやキーケースなど３６点を４万７６００円で販売した疑い。２人とも容疑を認めているという。
調べでは、小柳容疑者は居住する貸倉庫で月に３、４度、「ふれあい市場」と称する競り市を開き、衣料品や雑貨を扱う約３０業者が参加していた。業者らは１回千円の参加費を払い、落札額の１割が手数料として小柳容疑者に渡っていた。毎回１００〜１５０点が出品され、うち３〜４割が偽ブランド品だったとみられ、本物の約１０分の１の値段で売られていたという。(07/30 19:49)