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高級ブランド品店を狙って盗みを繰り返していたとして、警視庁と兵庫県警などの共同捜査本部は、神戸市須磨区南落合4、政治結社幹部福田正利被告(39)(強盗傷害罪などで起訴)ら男女18人を窃盗容疑などで逮捕した。
逮捕の決め手になったのは、フランスのブランド「エルメス」社製の超高級バッグ「バーキン」。窃盗団のメンバーが生産量の極めて少ないこのバッグを質屋に入れたことが、容疑者割り出しにつながった。
調べによると、福田被告らは昨年6月13日、東京都八王子市のリサイクル店からブランド品のバッグなど22点(時価183万円相当)を盗んだのをはじめ、2002年12月から昨年6月にかけ、1都1府2県で計62件、総額5億2000万円相当のブランド品を盗んだ疑いが持たれている。
昨年6月、港区内のブランドショップで「バーキン」4点が盗まれたことから、警視庁が、高級品が持ち込まれることの多い質屋に絞って聞き込みをしたところ、数日後、渋谷区内の質屋が、1度にバーキン4点を計280万円で換金した「関西弁をしゃべる男2人」を覚えていたことが分かった。さらに、その後の捜査で、うち1人が福田被告の仲間であることを突き止めたという。
福田被告のグループは、暴力団関係者や風俗店従業員らで構成され、3、4人で行動。深夜から未明にかけ、高級ブランド店のシャッターやショーウインドーをハンマーで壊す手口で、警報機が作動して警備員が駆けつけるまでの数分以内に高級品を盗み出しては、質屋で換金していた。質屋では偽造の健康保険証などを提示していたという。
1度の犯行で大金を得られるように、ブランド品に詳しい共犯の女2人(30歳と32歳)に、日中、店を下見させ、特に高級品を探すよう指示していたという。