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市販のかぜ薬を含む様々な薬の副作用で、皮膚がただれて失明したり死亡したりすることもあるスティーブンス・ジョンソン症候群(SJS、皮膚粘膜眼症候群)が、01年4月から03年10月までの2年半の間に1064例報告されたことが29日、厚生労働省のまとめでわかった。
SJSは1922年に米国で発見された疾患で、抗生物質や痛風、てんかん治療薬など様々な薬の副作用で、100万人当たり年間1〜6人発症するとされている。
報告のうち、かぜ薬などの市販薬が58例含まれていた。また、今回報告された事例に関係があるとみられる成分は283成分だった。702例は症状が軽くなったが、106例が薬とのかかわりによって死亡、ほかに後遺症や未回復の例もある。
同省は、過去の2回のまとめに比べて発生の傾向に大きな違いはないとしたうえで、「赤い発疹が広がる症状が出たら、服用をやめ、皮膚科に受診してほしい。医師も経験することが少なく、症状が出たら投与をすぐにやめるなどの対応が重要だ」と強調している。(07/29 19:21)