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同戦略では、人材育成や学習の振興が重点政策で、四年前から公立学校へのインターネット接続やソフトウエア経費などとして、毎年約千八百億−二千億円の地方交付税を配分してきた。
調査によると、インターネット接続率はほぼ100%で高速回線への接続も71・6%まで増えたが、普通教室へのLAN整備率は全体で37・2%。高校では61・2%とやや進んでいるが、中学校で32・0%、小学校では31・1%だった。教育用コンピューターの平均設置台数は四十台で、児童生徒八・八人に一台の割合。五・四人に一台という目標に達していない。
同省によると、東京や神奈川、大阪など大都市圏で整備の遅れが目立つ。
また、財政難を背景にITへの取り組み姿勢によって自治体間の格差が広がっている。
■授業でパソコン使える教員6割
今回の文部科学省の調査では、コンピューターを使って授業ができる教員は前年度より7・5ポイント増えたが、まだ60・3%にとどまっていることも判明。通信網を整備しても使いこなせない側面が浮き彫りになった。
同省によると、コンピューターを使って授業ができる教員は小学校では約73%だが、高校では約46%と半分以下。
同省は「学年が上がるほど、教員は進路や生活指導に追われて忙しく、研修に参加できないのでは」と推測している。
コンピューターを使いこなせる高校教員が九割に達した沖縄県は、来年度までの四年間で全教員にIT研修を受けるよう求めるなど、自治体で熱意の差も目立つ。
「使いこなせる」教員が全体の約36%の東京都は、昨年度から「IT教育普及支援校」制度を開始。本年度は都立高十五校の情報担当教員が、近隣の高校などで「出前研修」を実施。ソフトウエアの活用など具体的な技術指導に乗り出している。
一方、長崎県佐世保市の小六女児殺害事件などを受け、政府のIT戦略本部は六月半ばに策定した「e−Japan重点計画2004」で、新たにインターネットなど情報モラルやルール指導の必要性を明記。同省も近く、教員採用試験にITに関する問題を盛り込むよう、都道府県教委などに通知する。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20040728/mng_____sya_____006.shtml