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2004年07月28日(水) 17時14分

大阪市三セク、パプリカでも水増しか朝日新聞

 大阪市の第三セクター「大阪港埠頭(ふとう)ターミナル」(大阪市)による野菜の産地偽装問題で、パプリカ(別名カラーピーマン)でも、同社青果営業課の当時の営業主任が下請け会社に対し、別の箱に詰め替えさせて箱数を水増しさせていた疑いのあることが関係者の話でわかった。韓国産の箱から一部を抜き取り、別の「韓国産」と書かれた箱に詰めさせていたという。同社では米国産ブロッコリーで水増しの疑いが持たれており、その目的や流通方法について、市や大阪府が調査を進めている。

 関係者によると、02〜03年の数週間、営業主任が下請けの包装・加工会社「オーエスサービス」に指示し、韓国産パプリカの箱(約5キロ)から数個ずつ抜き取らせ、「韓国産」と書かれた別の空き箱に詰めさせていた。

 抜き取られた元の箱は1千箱以上で、水増しによって新たに「韓国産」の箱が数百箱できたという。元の箱と、水増ししてできた箱はともにターミナル社の倉庫に戻され、出荷された。

 元の韓国産パプリカの箱は輸入時、「5キロ入り」とされていたが、実際の重量は、5.2〜5.3キロほどあり、数個抜いても5キロを下回らなかったという。

 ブロッコリーの場合は、農薬問題などで売れ残っていた中国産を利用していたが、今回明らかになったパプリカの場合は1箱数個単位で抜き取っていき、別の箱に集めていく手口。水増しの手法が複数にわたっていたことになる。

(07/28 17:14)

http://www.asahi.com/national/update/0728/029.html