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大阪市の第三セクター「大阪港埠頭(ふとう)ターミナル」による野菜偽装問題で、近畿農政局などに昨年8月、同ターミナルの偽装工作を告発する情報提供があったことが26日、分かった。農政局は農水省と協議し、「情報提供者が直接偽装に関与していない」などとして、事実上放置していた。農政局は「結果的に判断が甘かった」と話している。
農政局表示・規格課によると、告発があったのは昨年8月20日。同ターミナルの関係者とみられる男性の声で、同課の「食品表示110番」と神戸市の独立行政法人「農林水産消費技術センター」に電話があり、「00〜01年にブロッコリーとパプリカを偽装している」と指摘した。
電話を受けた同課の担当者は農水省と協議し、改めて男性に電話で話を聞いた。しかし、本人が偽装に直接関与しておらず、伝聞情報だったとして、「他からの情報提供を待つ」と判断。ターミナル側への聞き取りなど、本格調査には乗り出さなかったという。
「食品表示110番」は食品の不正表示などについての情報を受け付ける窓口。02年1月に発覚した雪印食品の偽装牛肉事件を受け、近畿農政局が翌2月に設置した。
同課は告発内容を大阪府にも連絡しておらず、「放置したと言われても仕方がない。今後は情報提供があればきちんと対応する」と話した。
同ターミナルの野菜偽装をめぐっては、今年4月にも大阪市港湾局に偽装を指摘する匿名の電話があった。しかし「調査のために派遣された市職員は談笑して帰った」と語る関係者もおり、調査がずさんだったことが明らかになっている。
(07/27 02:34)