2004年07月27日(火) 00時00分
技師ら書類送検/独協医大の医療事故(朝日新聞・)
壬生町にある独協医科大学病院(稲葉憲之院長)で01年5月、県北の女性患者(当時69)が人工呼吸器の管が外れて呼吸不全となり、死亡した事件で、県警は26日、適切な処置を怠ったとして、検査技師の女性(32)と主治医の男性(41)を業務上過失致死の疑いで宇都宮地検に書類送検した。
調べでは、検査技師は01年5月、ベッドを倒すと女性から呼吸器の管が外れることを知らずにベッドを動かした疑い。主治医はドクターコールが鳴るなどして患者の急変を認識しつつも、対応が遅れた疑い。医師らが女性に再び管を挿入しようとしたが、うまくいかず、女性は呼吸不全で死亡したという。2人は容疑を認めているという。
同病院によると、女性は01年4月に胸部の腫瘍(しゅよう)の摘出手術をした後、肺機能が弱まったため、のどから管を通し、人工呼吸を始めた。同病院は医療ミスを認め、遺族と02年12月に和解したという。
独協医大庶務課は「人工呼吸器をつけている患者さんには複数の人数で処置に当たるというマニュアルがあったが、最も基本的なことが守られていなかった。まことに申し訳なく思っている」と話した。
(7/27)
http://mytown.asahi.com/tochigi/news02.asp?kiji=4245
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