2004年07月26日(月) 12時27分
<資金洗浄>ヤミ金融の帝王、梶山被告が起訴事実認める(毎日新聞)
指定暴力団山口組五菱会(二代目美尾組に改称)系ヤミ金融業者によるマネーロンダリング(資金洗浄)事件で、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等隠匿)に問われた同会系貸金業総括経営者、梶山進被告(54)の公判が26日、東京地裁(飯田喜信裁判長)で開かれた。クレディ・スイス(CS)銀行の口座を使った資金洗浄事件の審理が初めて行われ、梶山被告は「すべて認めます」と起訴事実を認めた。
併せて、これまで否認していた出資法違反(高金利)の起訴事実についても「傘下の各貸金業店から一部、売り上りをもらっていた」とすべて認めた。
起訴状によると、梶山被告は昨年2月、ヤミ金融で違法に得た収益で計約46億3300万円分の割引金融債を購入し、証券代行会社に持ち込んで換金後、CS銀行香港支店の被告名義の口座に送金した。昨年5月、収益を同支店で運用させた後、スイスのCS本店に開設した無記名口座に移し、資金洗浄した。無記名口座には運用益や債券を含め計約51億670万円があった。【坂本高志】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040726-00001049-mai-soci