2004年07月26日(月) 00時00分
「薬害繰り返さない」「薬害根絶」と書かれた祈念碑に花をたむける坂口厚生労働相=大津市におの浜4丁目で(朝日新聞・)
坂口厚労相が大津市を訪れ、記念碑に献花 薬害ヤコブ病で妻を失い、国などを訴えた大津訴訟原告団長の谷三一さん(55)=甲西町下田=の求めに応じ、坂口厚生労働相が25日、大津市を訪れ、琵琶湖岸の公園に立つ「薬害根絶の碑」に花をたむけた。大津、東京両地裁で審理が続く薬害ヤコブ病訴訟の原告らを前に、坂口厚労相は「薬害を二度と繰り返さないよう、厚生労働省としてあらゆる角度から努力しなければならない」などと語った。
この祈念碑は昨年3月、同訴訟の和解成立から1周年に合わせて「薬害ヤコブ病全国患者家族の会」などが建てた。その後、谷さんが厚労相に訪問を要請し、初めて慰霊に訪れることになった。
坂口厚労相は祈念碑前で黙祷(もくとう)した後、谷さんら滋賀、愛知県などの患者6人の遺族10人と懇談。家族を失い、いまだ癒えぬ遺族の悲しみや苦しみに耳を傾けた。
家族の会代表も務める谷さんは「坂口厚労相は、自ら書かれた『薬害根絶の碑』の文字を心に刻まれ、薬害根絶への決意を新たにされた。こんな苦しみは私たちだけで十分」と話した。
(7/26)
http://mytown.asahi.com/shiga/news01.asp?kiji=4222
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