2004年07月26日(月) 20時07分
病院告発に賠償責任なし 手術ミスの事実は認めず(共同通信)
日本医大病院(東京都文京区)で手術ミスの隠ぺいがあったと報道機関に虚偽の告発をしたとして、日本医大と当時の執刀医が元勤務医(46)に1億3000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は26日、請求を棄却した。
判決理由で林道晴裁判長は、あごの手術でワイヤを脳に突き刺し患者を死亡させたとの告発内容を「真実と認める証拠はない」と判断。しかし「情報提供は公益目的だった」として元勤務医の賠償責任を否定した。
判決によると、1997年12月、日本医大病院であごの骨折で手術を受けた女性が2日後に容体が悪化し死亡。元勤務医は2000年6月以降、新聞や雑誌、テレビに「手術ミスがあった」などと情報提供した。
判決について、元勤務医の代理人は「情報提供者個人に対する巨額の賠償請求を退けた点は評価できるが、手術ミスを認めなかったのは大いに不満だ」としている。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040726-00000191-kyodo-soci