2004年07月26日(月) 16時44分
宅配詐欺 止まらず 戸建て狙い 福岡市でも被害続出(西日本新聞)
福岡県春日市など福岡都市圏南部を中心に、大手宅配業者の配達員を装った男が、偽物の代金引換の荷物を届け現金をだまし取っていた事件が、今度は福岡市を中心に多発していることが二十六日、分かった。男に勝手に名前を使われている宅配業者は「警戒されるのを避けるため、犯行場所を分散している可能性がある」と憤慨。「心当たりの無い代金引換荷物は受け取る前に連絡してほしい」と書いたチラシ三万部を配達先に配布する。
宅配業者によると、事件は六月二十二日から計二十七件(未遂三件含む)発生。このうち六月は、十二件のうち十件が春日、大野城、太宰府の三市で発生し、福岡市では二件だけだったが、七月は十五件中十三件が福岡市に集中している。
被害者は、いずれも表札で名前が確認できる一戸建てばかりで、作業服姿の男が宅配業者名を名乗り、「ご主人への届け物です」と代金引換の荷物を配達。妻などから九千四百五十円を受け取って立ち去っている。荷物は、中古の花瓶や陶磁器などの粗悪品で、荷物が入っていた段ボール箱には、受取人の名前と住所、電話番号が正しく書かれた宅配業者の着払い専用の伝票が張られていたという。
また、男の格好については「二十—三十代の丸顔、小太り」や「五十代の中肉中背」などの目撃証言があることから、複数による犯行とみている。(西日本新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040726-00000072-nnp-kyu