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大阪市の第三セクター「大阪港埠頭(ふとう)ターミナル」が、米国産ブロッコリーの箱に中国産を混ぜるよう指示していた問題で、大阪府警は中国産を米国産に偽装した経緯などについて、同社青果営業課の当時の課長ら3人を事情聴取した。生活経済課は、今週中にも同社や関係先をまず不正競争防止法違反(虚偽表示)容疑で強制捜査し、詐欺容疑での立件の可能性も含め捜査2課とともに全容解明を進める。
事情聴取を受けたのは、いずれも当時の青果営業課長と課長代理、営業主任の3人。3人は府警の調べに対し、偽装を指示した事実を認めているという。府警は産地の偽装で、結果的に大手スーパーなどから差額分をだまし取った疑いもあるとみている。
同社の説明では、同ターミナルの営業主任が偽装を指示し、下請けの包装・加工会社「オーエスサービス」(大阪市)の社員らが同ターミナルの敷地内で、保管中の米カリフォルニア産と、中国産のブロッコリーを運び込み、米国産の箱から4分の1を抜き取って中国産に差し替えていたという。
関係者の話によると、02年2月末、営業主任が詰め替え用の米国産ブロッコリーが減っていることに気付き、上司である青果営業課長と課長代理に相談。課長は、大阪市港区の同ターミナル2階事務所で、「中国産で使えるのはないんか」と営業主任に偽装の手口を持ちかけた。営業主任はこの言葉に従ってオー社に偽装を指示していたという。
府警は今後、府や大阪市と連携して情報収集し、関係者を事情聴取するとともに、関係先を一斉捜索し、偽装の総量や品目、動機について解明を進める。(07/26 15:19)